ファサード。院内はすべてバリアフリーになっています。
ラウンジチェアはアメリカ・Herman Millerのイームズプライウッドラウンジチェア LCW。受付カウンターには対面着席式の会計スペースを設けています。
待合室はイタリア・arflexのソファとサイドテーブル。照明はデンマーク・louis poulsenのシーリングライトとペンダントライト。
時計はオランダ・present timeの時計ブランド、KARLSSONの日本では珍しい壁掛け両面時計。奥のグリーンはジャワゴム。
水栓はアルネ・ヤコブセンがデザインしたデンマーク・vola。小さな扉は検尿用のパスボックス。
室名サインはスチールの切文字。
柔らかな自然光が降りそそぐ診察室。明るく開放的な空間が患者さんの緊張をほぐします。
診察室も無垢材のフローリングを使い、温もりのある空間を作り出しています。
オリジナルの診察カウンター。
> リビングルームをテーマにしたクリニック
「気軽に相談に訪れてもらえる開かれたクリニックにしたい」という要望から、先生の自宅に患者さんを招くイメージを思い描き、リビングルームのように心地よく過ごせる空間にすれば、先生と患者という関係を超えたコミュニケーションができるのではないかと考えました。まず、明るく開放的な空間を実現するため患者さんの過ごす待合室や診察室はすべて窓からの自然光を採り入れるようにプランニングしました。さらに、2つの診察室を待合室に隣接させ、常に待合室の様子がうかがえるように配慮しています。
仕上材は住宅で使われる温もりのある素材を用いています。床は無垢材のフローリングにつや消しのオイル塗装、壁はイタリアンスタッコやスケルトンのアイボリー塗装など、ナチュラルな素材感を生かしました。受付カウンターなどのオリジナル家具は、ホワイトオーク材の突板に人工大理石やアルミアルマイトを組み合わせて清潔感を表現しています。また、建具や掲示板、天井の照明ボックスをアースカラーにすることで空間にリズムを与え、柔らかな間接照明の光で包み込んでいます。そして、空間を彩るのが、質感や色合いのバランスを取りながら一つひとつ丁寧に選んだ名作のチェアやソファ。異なるテイストの家具を点在させることで、生活の気配を感じるリビングルームのような親しみやすい空間にしています。
> > > > > > > >
ISAJI CLINIC | 伊佐治内科
Website|isaji-clinic.jp
Category|クリニック(内科)
Address|東京都国分寺市戸倉4-45-5 Kエリタージュ102
Open|2008年9月1日
Floor Space|137㎡
Client|伊佐治内科
Lighting Engineer|ミューズ・ディ 今津慎也
Construction|アイ.ディー.アイ企画 谷口真悟
Photo|イトウアキヒロ